JA営農経済事業の自己改革を目指そう

講師陣からのメッセージ

2018年人材養成セミナー開講にあたって、各講師からの講義内容とメッセージを紹介します。

【基調講演】JA改革の中核をなす営農経済事業に期待すること

今村奈良臣(JA-IT研究会代表委員)

  1. mes_imamuraJA-IT研究会は10月、実に第50回の研究会を迎える
  2. なぜ、JA-IT研究会を始めたか。第1回研究会(2001年)での記念講演に示した精神
  3. サッカーで勝つためにはミッド・フィールダーの活躍が基本である。営農経済はサッカーの陣形ではミッド・フィールダーにあたる(ロシア大会を振り返ってみよう)。

 

【第1講】新たな米政策の課題と産地戦略 ~優良事例に学ぶ

吉田俊幸(JA-IT 研究会副代表委員)

mes_yoshida新米政策元年。ポイントは米の直接支払と国による生産調整目標数量の配分の廃止である。生産調整の推進は「数量配分」「強制」から「目安」「情報提供」に、実施主体は地域農業再生協議会に変化した。地域の販売を軸とした水田・米戦略が問われる。一方、主食用米の作付面積は昨年比2~3%増と言われ、早い梅雨明けにより豊作も予想される。需給が大きく緩和
し、セーフティネットが不充分な新米政策の矛盾が顕在化する。新米政策の継続性と課題、米消費・流通の新たな変化と産地戦略・リスク管理について,優良事例を含めて報告する。

 

【第2講】JA改革を実践してきたJA甘楽富岡の営農システム

黒澤賢治(JA-IT 研究会副代表委員)

JA 営農経済事業改革が実践されているが、必ずしも組合員ニーズを充足しえていない実態も垣間見える。
営農経済事業改革の原点は、「協同活動や組織(部会)活動」を通じて組合員自らが事業参画し、様々な手法を構築しつつ、共益と私益の最大化を目指すことにある。その効果は、指導・販売・購買・利用・加工・直販の基幹事業が相互連携・機能発揮して初めて顕在化する。地域農業崩壊からの再起をかけたJA と組合員の悪戦苦闘の協同活動。その中から創出された「JA 甘楽富岡の営農システム」を、現地現場の実態とともに紹介したい。

 

【第3講】拡大する加工・業務用野菜の生産・流通と販売の課題

仲野隆三(JA-IT 研究会副代表委員)

mes_nakano単身・二人世帯や共稼ぎ世帯・高齢者世帯数の増加などを背景に、食の外部化率は3割を超え、今後5 割まで伸びる可能性も指摘されている。食の簡便性や利便性のもと、カット野菜や惣菜など加工食品の需要が拡大してきている。現在、業務用野菜(冷凍含め)200万トンが輸入され、国内の生鮮野菜400万トンが加工・業務用野菜として使われている。加工・業務用野菜の契約取引など、JAとして生産現場に生かせる知識を事例報告したい。
※今回に限り、野菜ビジネス協議会の加工業務用取引のガイドライン(冊子)を無償配布します。

 

【現地視察】JA甘楽富岡インショップ出荷

首都圏の量販店・生協のインショップ50数店舗を展開。多様な農家の生産意欲を掘り起こし、都会の消費者と結ぶ。早朝、集出荷場前には農家の軽トラックがずらっと並び、7時の集荷開始を今か今かと待ちかまえる。高齢者や女性が張り切って出荷に来ている様子が印象的。

【現地視察】パッケージセンター

JA 甘楽富岡の直販型販売を支える不可欠の存在。新鮮なうちに、需要に応じた多様なパッケージができ、オリジナルブランドも展開できる。また、農家は選別・箱詰め作業から解放され、削減した労働力を生産拡大に振り向けることができる。(文責= JA-IT 研究会事務局)

【DVD学習】『営農の復権で元気な地域づくり』

営農の復権養蚕・コンニャクという二本柱が貿易自由化により壊滅し、産地と地域社会崩壊の危機に襲われたJA甘楽富岡。地域で栽培されていた自給的農作物を地場食材として掘り起こすことで地域農業再生の歩みをスタートし、女性・高齢者の力を活かした多品目周年出荷型総合産地としての再興を遂げた。その歩みから、JA 営農経済事業改革の原点を学ぶ。(文責= JA-IT 研究会事務局)

 

【第4講】商談会に向けたプレゼンづくりのポイント

黒澤賢治(JA-IT 研究会副代表委員)

JA 改革の重点課題である農産物マーケティングの強化の共通要件は、「プレゼン資料づくり」と「模擬プレゼン」。その実践力向上を目指したい。
市場出荷による共販が主体であったJA 販売事業も、地産地消ブームをベースとした農産物直売所等の運営を契機に大きく変化してきた。実需サイドとのダイレクト契約販売や業務筋に向けた新たなマーケティングスタイルも、全国各地のJA で具現化しつつある。
取引パートナーとして目指す方向性があれば、部会組織・生産集団・生産法人等との基本ニーズを合意形成し本格的な「JA 販売改革」にトライ頂けるよう支援体制を構築し、共に新たなステージ構築を目指したい。

 

【第5講】パルシステムにおける産直の取り組みと中間流通の役割

鷺谷敦司(㈱ジーピーエス)

パルシステム生協連は、中間流通業者として、野菜・米を仕入れて販売するだけではなく、産地・生産者に対して組織運営・物流・栽培研究等の支援も行なっています。また、消費者(組合員)には、学習会やイベント等を通じて産地での取り組みを伝えており、これが販売にもつながっています。
それらの実践を紹介しながら、産地と消費者のさらなる交流・連携を提案します。

 

【ワークショップ】わがJAのマーケティング戦略と課題

JA(単協)からご参加の受講生には、事前課題として、実需者との商談を想定してJA の農畜産物(米穀・青果など)を紹介する「商品台帳」、およびマーケティングにおけるJAやご自身の課題を記したアンケートを作成いただき、2日目「ワークショップ」にて討論いただきます。
眠っている地域資源はないか? 地域の農畜産物をどうコーディネートし商品化するか? どうPRするか?・・・実需の目を意識しながら地域のモノ・コト・ヒトを見つめなおし、仕事づくりにつなげるための貴重なトレーニング。講師陣からの講評・アドバイスや他の受講生からのコメントもおおいに刺激となります。

 

【第6講】セミナー第11回修了生による実践報告!!
セミナーでの学びから、「上越あるるん村」開設まで

岩崎健二(JAえちご上越営農部次長)

豪雪・米単作地帯での園芸振興による複合産地づくりをめざした直売所「あるるん畑」の設立(2006年)を担当。今年、
農産加工やレストラン、鮮魚まで一体になった食と農のテーマパーク「上越あるるん村」開設に至りました。難題だらけ
ですが、JA-IT研究会に参加して優良事例を学び、先生方や仲間からアドバイスや叱咤激励をいただいたり、ひざ詰めで
悩みを語りあったりしたことを糧に取り組んでいます。

 

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