日 時 2019年11月8日(金)13:00  ~  9日(土)12:00
会 場 8日 JAビル32階 3202・3203会議室(東京都千代田区大手町)
9日 JAビル27階 大会議室(東京都千代田区大手町)

テーマ JA営農経済事業改革の新戦略をさぐる

1日目)11月8日(金)

開催趣旨
開会挨拶  肱岡 弘典(JA全中)
新戦略への問題提起  黒澤 賢治(JA総合営農研究会)
報告1 《中山間地域より》 営農経済事業の収支均衡に向けて  佐々木 真(JA中野市)
報告2 《園芸産地より》 産地の実践の長い蓄積と部会の組織力を土台に  内田芳美/吉岡和久(JA岩井)
質疑・討論1

2日目)11月9日(土)

報告3 《米産地より》利用組合(自主運営)による共乾施設建設・運営  瀬川 公(JAいわて花巻)
報告4 《大規模複合産地より》パッケージセンターと直販事業の展開と課題  大藪 正則(JAふくおか八女)
質疑・討論2
閉会挨拶 改革のエネルギーを燃やせ  今村 奈良臣(JA総合営農研究会)

司会 吉田 俊幸(JA-IT研究会 副代表委員)

 

開催趣旨

マイナス金利など金融環境が急変し、信用事業での収益確保が困難となるなか、営農経済事業の収支均衡を核としたJAの新しい事業戦略はいかにあるべきか。米産地、中山間地、園芸産地、大規模複合産地といった地域性を踏まえた実践報告と議論。

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開会挨拶

肱岡 弘典(JA全中 常務理事)

JAグループは今年の3月7日に開催しました第28 回JA全国大会において「農業者の所得増大、農業生産の拡大へのさらなる挑戦」ということを決議いたしました。各県・各JAで自己改革に現在真摯に取り組んで組合員からも高い評価を得ながらその成果を上げつつあるところではございますが、……今後、信用事業の収益の悪化が見込まれるなかで、JAの経営基盤強化への対応がグループ全体でクローズアップされている状況でございます。こうした厳しい事業環境を認識しつつも、引き続き「農業者の所得増大」、「農業生産の拡大」に挑戦していくことがJA自己改革の一丁目一番地であり、それを現場で担っているのはJAの営農経済事業であることに変わりはないということだと思います。そのため、今回の研究会のテーマ「営農経済事業の収支均衡を核としたJAの新しい事業戦略」は、今後の営農経済事業改革を進めるうえで、まことに時宜を得たテーマ設定であると考えております。……ご登壇いただく皆様には厚く御礼を申し上げます。

……第53 回公開研究会をこのように盛会に開催できますことを皆様に感謝を申し上げますとともに、本日のこの研究会が各JAの営農経済事業改革をさらに前に進める契機となりますことを心からご祈念申し上げまして、開会のご挨拶とさせていただきます。

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新戦略への問題提起

黒澤 賢治(JA総合営農研究会 副代表委員)

……営農経済事業は大変厳しい状況にあります。農水省の平成29年度の調査によれば、600余のJAのうち営農経済事業が黒字のJAは122JA、北海道を除くと48JAという状況で、大きな赤字を継続しているJAが圧倒的に多いと思います。1JAあたり平均すると1億5500万円と言われる赤字額です。……大型合併が進み、組合員の夢と意欲、創造力が発揮しづらいような状況が出てきています。

……協同組合運動を具体的に実践していくうえで、組合員の皆さんと価値を共有し、しっかりと固める、あるいは結びつけられる、それが本来の運動です。ここ数年、人数がいないから、あるいは機会がないからと、組織討議すらほとんど怠ってきたのではないかという感じがしています。

……協同組合の最大の目標であり、使命にしていくものは、やはり指導事業だと私は思います。ところが、多くのJAでは、指導事業を面と向かって行なっていながら、指導賦課金をほとんど徴求していません。……今日参加をいただいたJAの中で、指導賦課金を徴求しているというJAは手を挙げてください。2~3のJAですね。やはりしっかりと取るものは取って、与えるものは与えていかなければだめだと思います。……

見出しより
《指導事業》指導賦課金をなぜ取らない/《販売事業》横並びの手数料でいいのか/《購買事業》手数料主義の問題/《利用事業》米の共乾施設の赤字をどうするか/《加工・直売事業》直売所の4分の1が赤字!?/営農経済事業の収支均衡、黒字化へのポイント/組合員・地域住民のモニタリングをベースに/営農センターの役割/JAと人びとの暮らし/農業振興協議会/地域総点検運動/面積予約システムの波及効果/組合員の日常を変える/共同一括自取り、圃場ダイレクトシステム/収支構造改革の課題と実態

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記録は、第54回公開研究会(2020年2月)での課題提起も統合したものです。

 

報告1 《中山間地域より》 営農経済事業の収支均衡に向けて

佐々木 真(JA中野市 常務理事)

……営農事業の収支改善に向けた取り組みを本年度から3年間かけて行なっていく。2019年度はその1年目ということで、4月に機構を少し変えた。その一つは「販売開発室」の業務内容の変更だ。販売ルートの開発から、組合員の要望を受けながら、新しい商品開発や加工品の開発などを行なう。……

見出しより
再び200億円産地を目指して/販売手数料体系の見直し/生産基盤の強化/事業推進機構の再構築

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報告2-1 《園芸産地より》産地の実践の長い蓄積と部会の組織力を土台に

<内田芳美(JA岩井 常務理事)

私どもの営農経済事業は、時代の変化や作物的な変遷もあったが、根本的には昔ながらに変わらない方法、組織体系で取り組んできた。……

見出しより
全職員を挙げての予約購買/園芸部の組織力が土台/40年の蓄積と全国に先駆けた取り組み/新体制スタート/労働力の課題に対応

報告2-2 販売促進活動プロモーションプランニング

吉岡和久(JA岩井 営農部長)¥

……昨年、産地50周年を迎え、これから5年先、10年先の産地ビジョンを策定した。平成20年に産地ビジョンを作り、5年ごとに検証を重ねて少しずつ足りないところを見直しながら進めているところ。……「生産者がみんなで稼いだお金だから、よい形で使ってほしい」という要望も非常に多いので、PRに力を入れている。……

見出しより
「あなたはどっち派?」キャンペーン/オリジナルなPR活動/オール茨城でスクラム>

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質疑・討論1

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報告3 《米産地より》利用組合(自主運営)による共乾施設建設・運営

>瀬川 公(JAいわて花巻 営農部長)

四つの利用施設(三つのカントリーエレベーター=CEと一つの種子センター)は、JA外出荷の法人も含めた利用組合を立ち上げ、施設建設も含め自主財源で運営している。……

見出しより
背景は厳しいJA経営/組合員もJAも腹をくくった/利用率・売上高は年々伸びた/農家組合の団結力も増した/自主運営施設の課題

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報告4 《大規模複合産地より》パッケージセンターと直販事業の展開と課題

大藪 正則(JAふくおか八女 東京営業所長)

……豊かな自然に恵まれた八女は特産品の宝庫だ。ミカンから養豚までの産物が、各地区のそれぞれ個性のある場所で栽培されている。

農家が世代交代してきている今、生産者の高齢化と担い手不足が大きな課題。この大きな課題に対して解決すべき事項は、一つに高齢農家が安心して栽培できる環境の改善、もう一つに魅力ある農家経営の確立である。高齢農家のためにはJAがパック詰め作業を代行する機能が必要だ。一方、魅力ある農家経営を確立するためには、規模拡大や販売単価の向上、プライベートブランド化により、労働生産性を上げ農業所得額を向上させなければならない。このため、パッケージセンター(PC)事業と直販事業に取り組んできた。……

見出しより
《パッケージセンター》生産者の負担軽減、雇用創出も/情報発信の要――直販事業/特産販売、農産加工、産地交流/安心・安全のために/物流――新たな課題

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質疑・討論2

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閉会挨拶 改革のエネルギーを燃やせ

今村 奈良臣(JA総合営農研究会 代表委員)

……基本路線の大筋・原則は、昨日の黒澤報告にいくつかありました。「協同活動をベースにした組合員合意形成の運営指針」のところに書かれています。この15 項目が箇条書きに書かれている1文1文はなかなか重いのです。……各農協の今日おいでの皆さん方、ぜひ黒澤さんの資料の、特に太字で書かれたところはもう一度見直していただいて、自分のところではどうか、どこを直さなければいけないかをチェックし、あるいはこうしなければいけないのではないかという姿を考えてみてください。黒澤さんは非常に熱弁をふるっております。字面にその熱弁の姿が出ておりますので、ぜひお願いしたいと思います。

……農協を取り巻く環境はますます厳しくなるでしょう。けれども、「それぐらいへっちゃらだ、次を考えよう」ということで、昨日と今日のご報告を胸にしまいながら、明日から頑張っていきただきたいと思います。これからもJA総合営農研究会に参加して発展させていただきたいということをお願いしてやみません。ありがとうございました。>

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