| テーマ | JAの多様な販売戦略の実践と組合員の合意形成のあり方を問う |
■発表の概要と動画
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2025年12月4日(火)13:30〜17:30
開会挨拶および問題提起
近年、物流環境の変化や制度改正を背景に、農産物の取引構造が大きく変化しており、メーカーによる産地の囲い込みや複合取引の拡大が進んでいる状況が示されました。このような中、JAには組合員との組織討議を基礎としながら販売機能と役割を見直すことが求められています。また、直売所や道の駅についても地域ニーズを踏まえた販売戦略の再構築を進め、2026年に向けてJA自らが主体的に「売る力」を高めていく必要性が提起されました。
基調報告1 産直取引をめぐる現状とこれから
パルシステムの産直事業を通じ、生産者と消費者を結ぶ協同の取り組みと、JAと共有すべき課題や方向性が示されました。気候変動や価格高騰、担い手不足などの厳しい環境の中、安定生産と供給を支えるためには長期的な取引関係と計画的な生産体制が重要であるとされています。今後はJAと生協が役割を生かしながら連携を深め、食料安全保障と持続可能な地域農業の実現を目指すことが求められています。
基調報告2 コメ・水田農業の状況と政策課題
コメ・水田農業を取り巻く需給や価格動向を踏まえ、現行政策の課題と今後の方向性が示されました。近年の米価高騰や需給の混乱の背景には、生産調整や用途別需給の歪みがあると指摘されています。価格形成は市場に委ねつつ、生産者所得を直接支援する政策への転換を進め、生産者・消費者・実需者が持続可能となる米・水田農業の構築が重要であると提起されました。
事例報告1 JA中野市「地域特性を活かしたブドウを核とする果樹振興戦略」
JA中野市では、シャインマスカットを中心とした品種転換と栽培技術の確立、販売・ブランド戦略の強化により、低迷していたブドウ産地の再生を進めています。市場調査に基づく種なし化や出荷調整、冷蔵による長期販売などにより生産性と収益性を高め、販売額の回復・成長につなげています。現在は糖度選別によるブランド化や新たな果樹品目への挑戦も進められています。
事例報告2 JAえちご上越「JAえちご上越米の販売戦略について」
JAえちご上越では、営農指導事業と販売事業の連携を強化し、需要に応じた米の生産・販売体制の構築に取り組んでいます。品種構成の見直しや契約栽培の推進、高温耐性品種の拡大などを進めるとともに、生産コスト調査に基づく適正米価の算出や複数年契約など新たな販売手法を展開しています。あわせて、集荷率向上や指導体制の再構築を図り、生産者の経営安定と持続可能な米産地づくりを進めています。
2025年12月5日(水)9:00〜11:30

事例報告3 JA遠州中央「JA遠州中央のチャと園芸品目の販売実践戦略について」
JA遠州中央では、茶および園芸品目を中心に販売力強化を進めています。茶部門では、抹茶需要の拡大を背景に碾茶・抹茶原料への転換を進め、付加価値向上と安定供給を図っています。園芸品目では直販を軸に多様な販路を開拓し、ブランド品目の活用や供給体制の整備を進めています。物流費上昇や気象変動への対応も図りながら、生産者の経営安定と持続的な販売体制の確立に取り組んでいます。


















