テーマ2025年センサスから見える日本農業の課題と将来展望を考える
~JA営農経済事業の役割は何か~
日 時2026年3月17日(火)13:00〜17:00  3月18日(水)9:00〜11:30
会 場JAビル 3207・3208会議室(全農) およびオンライン

司会 吉田俊幸(JA総合営農研究会 副代表委員)

1日目 3月17日(火)

開会挨拶 
黒澤 賢治(JA総合営農研究会 代表委員)

基調報告1 農産物のバリューチェーンとイノベーション~資材・営農・販売を繋ぐ~ 
斎藤修(千葉大学名誉教授)

基調報告2 2025年センサスから見える日本農業の姿
安藤光義(東京大学大学院 農学生命科学研究科教授)

事例報告1 【野菜・果物流通の現場から】青果物の消費・市場動向および付加価値戦略
玉井慎也(JA全農青果センター株式会社 常務取締役)

2日目 3月18日(水)

事例報告2 【営農指導の現場から】営農指導事業機能・体制方針の改訂がめざすもの
高塚明宏(全国農業協同組合中央会 営農担い手支援課 課長)

事例報告3 【JAの米流通の現場から】現場から見るこれからのJAの役割
中江吉治(JAグリーン近江 副組合長)

総合討論

討論のまとめ
黒澤 賢治(JA総合営農研究会 代表委員)

黒澤賢治(JA総合営農研究会代表委員)
斎藤修(千葉大学名誉教授)
安藤光義(東京大学大学院 農学生命科学研究科教授)
玉井慎也(JA全農青果センター株式会社 常務取締役)
高塚明宏(全国農業協同組合中央会 営農担い手支援課 課長)
中江吉治(JAグリーン近江 副組合長)

開催報告

 第70回の研究会における各報告では、2025年農業センサスから見える日本農業の構造変化と、それに対応するJA営農経済事業の役割について、多面的な視点から議論が行われました。共通して示されたのは、生産者の減少や高齢化、農地の縮小、気候変動、資材価格の上昇など、農業を取り巻く環境が大きく変化している現状です。特に、担い手不足や地域間格差の拡大は、地域農業の持続性に大きな影響を与えています。
 こうした中、従来の「生産して出荷する」だけの仕組みでは限界があり、生産・流通・販売を一体で捉える視点の重要性が示されました。青果物流通では小分け包装や商品提案、レシピ提案などによる付加価値創出が進められ、米生産では需要に応じた契約的取引や用途別対応が進められています。また、営農指導についても、技術指導に加え、経営支援や販売連携を含めた総合的な支援体制への転換が求められています。
 さらに、デジタル技術の活用や広域連携、資材分野でのイノベーションなど、新たな取り組みも進展しています。JA営農経済事業には、生産から消費までをつなぎ、地域の実情に応じた価値創出と持続可能な農業構造を支える役割が、これまで以上に期待されています。

詳細報告と公開研究会の動画記録
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開催趣旨

 JAグループ・JA・メンバーJA及び生協、食品業界、多くの研究者のみなさまの深いご理解とご支援をいただく中で本研究会も70回の節目を迎えることが出来ました。顧みれば、我々JA総合営農研究会の存立基盤は、大きな使命をもつ生命総合産業である「農」をそれぞれの地域特性を活かし、組合員の皆様と共に営農・経済事業を通じて発展させることであります。同時に、営農・経済事業の革新を通じて消費者の日常的な生活を支えることでもあります。
 「第70回記念公開研究会」は、まず、ベースとなる農業・農村及び農産物の消費・流通の大きな変容、さらには産業としての「農業・関連産業」の実態を明らかにする研究会企画といたしました。それを踏まえて、農業・農村、農産物の消費・流通の根本的な課題や、農業・農村のあるべき姿、将来展望等を大胆にご示唆いただき、メンバーJAの「学びと実践の起点」となる研究会企画ともいたしました。そのために各分野でトップの見識と実践のある研究者,実践者を迎えるとともにJAグループからの課題提起を行ないます。本研究会は、2001年の創立以来25年、JA営農・経済事業を支える組合員・JA担当職員の拠り所として「共に悩み、共に新たな解決策を見出し実践する道場」としての役割と機能を果たしてまいりました。とりわけ今回は、2025年農業センサス結果を中間解析した「真の農業・農村実態」や、農産物の消費・流通の変化を直視し、協同活動の中核的指針をJAグループ、メンバーJAと見出し、本研究会の責務を全うする2日間としたいと思います。