| テーマ | JAの多様な販売戦略の実践と組合員の合意形成のあり方を問う |
| 日 時 | 2025年12月4日(木)13:30〜17:30 12月5日(金)9:00〜11:30 |
| 会 場 | JAビル 3201会議室 およびオンライン |
司会 吉田俊幸(JA総合営農研究会 副代表委員)
1日目 12月4日(木)
開会挨拶および問題提起
黒澤 賢治(JA総合営農研究会 代表委員)
基調報告1 産直取引をめぐる現状とこれから
工藤友明(パルシステム生活協同組合連合会 産直事業本部長)
基調報告2 コメ・水田農業の状況と政策課題
吉田俊幸(農政調査委員会理事長/JA総合営農研究会副代表委員)
事例報告1 JA中野市 「地域特性を活かしたブドウを核とする果樹振興戦略」
上野広樹(常務理事)
事例報告2 JAえちご上越 「JAえちご上越米の販売戦略について」
岩崎健二(常務理事)
2日目 12月5日(金)
事例報告3 JA遠州中央 「JA遠州中央のチャと園芸品目の販売実践戦略について」
柴田正成(営農事業部 茶業農畜産課 課長)・小栗清人(営農事業部 園芸課 課長)
総合討論
まとめとコメント
黒澤 賢治(JA総合営農研究会 代表委員)








開催報告
第69回の研究会では、農産物を取り巻く流通環境の変化や制度改正を背景に、JAの販売機能の在り方と今後の戦略について議論が行われました。問題提起では、メーカーによる産地の囲い込みや複合取引の拡大が進む中、組合員との組織討議を基礎とした販売機能の再構築と、「売る力」の強化の必要性が示されました。
基調報告では、産直取引の現状やコメ・水田農業をめぐる需給・政策課題が取り上げられ、長期的な取引関係の構築や、生産者所得を直接支援する政策への転換の重要性が提起されました。
事例報告では、果樹、米、茶・園芸の各分野における販売実践が紹介されました。JA中野市はシャインマスカットを核とした果樹戦略により産地再生を進め、JAえちご上越は営農指導と販売の連携強化を通じて持続可能な米産地づくりに取り組んでいます。JA遠州中央は抹茶需要に対応した茶の構造転換と、園芸品目の直販強化を進めています。全体を通じて、環境変化に対応しながら、生産者の経営安定と地域農業の持続性を確保するための販売戦略の強化が共通の課題として示されました。
開催趣旨
JA営農経済事業の中核をなす販売事業においては、次のような一連の仕組みが継続してきた。すなわち、産地形成・組織構成・生産手法等が異なる組合員が「規格統一」を経て無条件委託販売(共選共販)により卸売市場(米はJA〜JA全農〜大手卸業者)へ出荷し、複数市場の価格をプールして精算事務を実施、「市場販売価格」が決定され、販売経費・JA手数料等が差し引かれて「生産者販売価格」が決定するという仕組みである。
第67回研究会では多くのメンバーJAが産地形成している「米」にスポット当て、第68回研究会は「青果物」「加工野菜」等を中心に広範囲にわたる「今日的課題」「あるべき方向性」等を論議した。
組合員との関係性が事業の中に色濃く出てくるのが「販売事業」だと言える。大型法人経営体から直売組合員までが同一の仕組みによる販売システムで多様な販売供給を実践するおとは極めて困難であり、とりわけ今般の「令和の米騒動」においては、「仮渡金」の支出方法や金額を理由にJA不要論までが巷で出る始末で、多くのJAにおける喫緊の課題となってきている。同一産地にJAから集荷業者・実需業界までが乗り込み直接組合員からの集荷を求めている姿は、JAの本質的な理念とは異なり、経済の原則をむき出しにした行動となっていると言える。
そこで、第69回公開研究会では「JA販売事業」にフォーカスし、「米」「青果物」「果樹」「茸」等主産物の販売システム、あるいはオリジナリティーのある販売方法の先駆的事例を通じ「多様な販売戦略構築」等に取り組みを深化させてきたJAの経験を含め「将来構想」を学ぶ研究会として多くのJAの参加を求めていきたい。










