テーマ農業・農村を支える多様な担い手の胎動とJAの役割
日 時2022年11月4日(金)13:00~17:40  5日(土)9:00~12:00
会 場1日目)TPK東京駅大手町カンファレンスセンター 22A会議室
2日目)JAビル 401会議室(東京都千代田区)
および オンライン(webex使用)

司会 仲野 隆三(JA総合営農研究会 副代表委員)

1日目 11月4日(金)

開会挨拶 
黒澤 賢治(JA総合営農研究会 代表委員)
肱岡 弘典(JA全中 常務理事)

基調講演 変貌わりゆく農村と農政ーJAの役割を考えるー
小田切 徳美(明治大学大学院 農学研究科教授)

第1報告 水田農業・米産業の未来と存立条件 
吉田 俊幸(農政調査委員会 理事長)

質疑・討論

2日目 11月5日(土)

2日目解題
仲野 隆三(JA総合営農研究会 副代表委員)

第2報告 加工業務需要対応について
岡田貴浩(横浜丸中ホールディングス㈱ 専務取締役)

第3報告 「園芸メガ団地」の取り組みについて
佐藤和芳(JAあきた白神 営農部部長)

質疑・討論

黒澤 賢治
(JA総合営農研究会 代表委員)
肱岡 弘典
(JA全中 常務理事)
小田切 徳美
(明治大学大学院農学研究科教授)
吉田 俊幸
(農政調査委員会理事長)
仲野 隆三
(JA総合営農研究会 副代表委員)
岡田 貴浩
(横浜丸中ホールディングス㈱専務取締役)
佐藤 和芳
(JAあきた白神営農部部長)
1日目 質疑・討論
2日目 質疑・討論

公開研究会の動画記録
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開催趣旨

 農業・農村の持続性な発展のためには、離農促進と一部の大規模モデル的経営に焦点を当てた政策からの転換が必要である。農村地域では、地域の多様な資源をいかした地域運営組織や半農半X等の移住者等による様々な地域活性化の取り組みが展開している。これらの動きは、高齢化社会の先進的なモデルである。
 また、地域農業をみると、一部の大規模モデル的経営とともに多様な規模・年齢層・経営形態の共存時代に突入した。その主体は農家(1戸1法人、兼業農家を含む)である。その中で、定年帰農者や新規就農者の役割が大きくなっている。農業リタイア年齢は80歳以上であり、農業は、人生100歳時代のモデルである。離農促進から残すべき経営体、農家の維持のための支援への転換が必要である。と同時に、農村地域の多様な経営体や農外者との「全員野球」を実現してこそ、農業・農村の持続的な発展が可能となる。まさに、総合農協としてのJAの出番である。
 他方で、女性の社会進出が進展し、単身・高齢世帯が増加し、貧困世帯も増加している。さらに、生活スタイルの多様化を背景に、食の外部化や簡便性が進み、食料消費のありかたや流通のかたちが大きく変化している。これら食料需要や消費構造の変化を的確にとらえ、産地振興に生かすことが大きな課題である。また、人口減により、国内消費が減少するなかで、需要を海外に求めることも食料安保の一つの方策である。
 第60回の節目となるこの研究会を、農村での多様な取り組み、多様な経営体の胎動を受け止め、食の消費・流通に吹く新しい風をとらえ、農業・農村の持続的な展開方向を明らかにし、それを支えるJAの役割を考え、議論する場としたい。