テーマ食と農の変貌とJAの役割 〜生命地域総合産業をめざして〜
日 時2023年6月2日(金)13:00~18:00  3日(土)9:00~12:00
会 場JAビル 302会議室(東京都千代田区)
および オンライン(zoom使用)

司会 吉田 俊幸(JA総合営農研究会 副代表委員)

1日目 6月2日(金)

開会挨拶 
黒澤 賢治(JA総合営農研究会 代表委員)
肱岡 弘典(JA全中 常務理事)

第1基調報告 フードシステムの変化とJAの役割
斎藤 修(千葉大学 名誉教授)

事例報告1 地域素材を生かした加工による中山間地域の活性化
柳沼 陽介(新潟・山から㈱ 代表取締役)

事例報告2 食と農の連携で広げる有機農業の取り組み
加藤敏雄(JAぎふ 営農部部次長)

質疑・討論

2日目 6月3日(土)

第2基調報告 営農センター化と今後の中核的農家との関わりについて
田中晋一(JA上伊那 伊那支所長)

事例報告3 持続可能な物流体制の維持に向けた取り組み
秋⼭ 義郎(JA全農 経営企画部物流対策課課⻑)

質疑・討論

黒澤 賢治(JA総合営農研究会 代表委員)
肱岡 弘典(JA全中 常務理事)
斎藤 修(千葉大学 名誉教授)
柳沼 陽介(新潟・山から㈱ 代表取締役)
加藤敏雄(JAぎふ 営農部部次長)
1日目質疑・討論
1日目質疑・討論
交流懇親会
安藤光義(東京大学大学院 農学生命科学研究科教授)
田中晋一(JA上伊那 伊那支所長)
2日目質疑・討論
2日目質疑・討論

詳細報告と公開研究会の動画記録
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開催趣旨

 平成から令和へ――、日本は急速な人口減、高齢化社会に突入した。食料・農業・農村も例外ではなく、大きな転換期を迎えた。
 食の分野では、人口減、高齢化に加え、コロナ禍やロシアのウクライナ侵略により、食が大きく変貌しようとしている。単身世帯や貧困世帯の増加および生活スタイルの多様化を背景に食料需要・消費構造が大きく変化している。食の簡便化が進むなど、食料消費のありかたや流通のかたちも変貌している。以上のフードシステムの変貌に対応するためには、マーケット・イン型の産地振興が求められる。
 農業・農村地域では、人口・農業労働力の減少、高齢化の進行および農地減少に歯止めをかけ、農業・農村の持続的な発展を促すことが最大の課題となっている。従来型の離農促進と大規模経営体のみを対象とした経営政策の限界が顕在化している。一部の大規模経営が点的な存在として生まれ、農地流動化が進展しているが、農地は減少し続けている。農業・農村の持続性と発展および農地保全のためには、大規模経営体、家族経営、兼業農家、高齢農家等の多様な年齢と経営の共存が必要となっている。離農促進から地域の様々な経営体の役割・機能を踏まえ、実情に合わせた経営支援を通じて、できるかぎり地域の経営体を維持・発展させる方向への転換が求められる。さらに、准組合員を含めた地域内および地域外からの新規就農も課題となっている。
 これらの課題を推進するには、今こそ総合農協の出番である。基調報告で課題の本質をつかみ、優れた実践事例に学びながら、活発な議論を交わしたい。