62回目のJA総合営農研究会の公開研究会を開催いたします。
対面で実施する予定ですが、オンラインでも参加可能です。
各地のJAの皆様からのご参加を心よりお待ち申し上げております。

 日 時2023年6月2日(金)13:00〜18:00  6月3日(土)9:00〜12:00
 場 所JAビル4階 401(A+B) 302会議室  オンライン参加可(zoom使用)
 テーマ食と農の変貌とJAの役割 〜生命地域総合産業をめざして〜

※ 会議室が401→302に変更になりました

■ 開催趣旨

 平成から令和へ――、日本は急速な人口減、高齢化社会に突入した。食料・農業・農村も例外ではなく、大きな転換期を迎えた。
 食の分野では、人口減、高齢化に加え、コロナ禍やロシアのウクライナ侵略により、食が大きく変貌しようとしている。単身世帯や貧困世帯の増加および生活スタイルの多様化を背景に食料需要・消費構造が大きく変化している。食の簡便化が進むなど、食料消費のありかたや流通のかたちも変貌している。以上のフードシステムの変貌に対応するためには、マーケット・イン型の産地振興が求められる。
 農業・農村地域では、人口・農業労働力の減少、高齢化の進行および農地減少に歯止めをかけ、農業・農村の持続的な発展を促すことが最大の課題となっている。従来型の離農促進と大規模経営体のみを対象とした経営政策の限界が顕在化している。一部の大規模経営が点的な存在として生まれ、農地流動化が進展しているが、農地は減少し続けている。農業・農村の持続性と発展および農地保全のためには、大規模経営体、家族経営、兼業農家、高齢農家等の多様な年齢と経営の共存が必要となっている。離農促進から地域の様々な経営体の役割・機能を踏まえ、実情に合わせた経営支援を通じて、できるかぎり地域の経営体を維持・発展させる方向への転換が求められる。さらに、准組合員を含めた地域内および地域外からの新規就農も課題となっている。
 これらの課題を推進するには、今こそ総合農協の出番である。基調報告で課題の本質をつかみ、優れた実践事例に学びながら、活発な議論を交わしたい。


■プログラム(予定)

1日目 6月2日(金)

12:00~ 受付

13:00〜 開会挨拶

13:20〜 第1基調報告 フードシステムの変化とJAの役割
      斎藤 修(千葉大学 名誉教授)

フードシステムの変貌の動きを解明するとともに、そのもとでの農産物の消費・流通の変化を明らかにする。そのうえでJAの営農経済事業の改革の方向を提示する。

15:05〜 事例報告1 地域素材を生かした加工による中山間地域の活性化
      柳沼 陽介(新潟・山から㈱ 代表取締役)

果実専門店バイヤーから地域おこし協力隊を経てパンとおやつづくりへ。「おにぐるみ」など地域素材の魅力を生かし、中山間地の活性化に挑む。全国初の生協が出店する道の駅の運営にも携わる。

16:05~ 事例報告2 食と農の連携で広げる有機農業の取り組み
      加藤敏雄(JAぎふ 営農部部次長)

消費者が求めるものを農家が栽培する「地消地産」を掲げてきた。今年度「みどり戦略推進室」を設置し、食と農に対する消費者の理解を醸成しながら有機農業の取り組み拡大に励む。

17:00〜 質疑・討論

18:00〜 交流懇親会(別会場) 〜20:00

2日目 6月3日(土)

9:00〜 第2基調報告 農業・農村の構造変動とJAの役割
      安藤光義(東京大学大学院 農学生命科学研究科教授)

日本の農業・農村の構造変動を踏まえ、農業・農村の持続的な発展と農地保全の方向について解明。そのうえでJAの組合員に対する経営支援、営農事業の改革の方向を提示する。

10:30〜 事例報告3 営農センター化と今後の中核的農家との関わりについて
      田中晋一(JA上伊那 伊那支所長)

総合産地として品質の高い農産物を提供し、また組合員・地域住民の暮らしを守るべく、営農センター制による営農指導の充実、行政・企業等ともコラボしながら支所・窓口の拠り所としての機能、利便性の向上などに努める。

11:15〜 質疑・討論

11:50〜 閉会挨拶

*(仮):演題・内容は仮(文責=事務局)です。

* * *

12:00〜12:30 2023年度総会(会員のみ)
13:00~15:00 2023年度第1回運営委員会(委員のみ)


■ 参加費
会 員:12,000円(正会員・生産法人会員・団体特別会員で2人目以降は9,000円)
非会員:17,000円(1人あたり)
※ 事前にお振込み(振り込み先は別途お知らせします)ください。
※ 参加費に宿泊費は含まれていません。交通・宿泊は各自ご手配ください。

■ 参加申込み締切  2023年5月26日(金)
※ 締切日を過ぎてのお申込みは、JA総合営農研究会事務局宛ご相談ください。

■ 公開研究会案内は下記よりダウンロードできます。
第62回公開研究会案内

■ お申込み方法 次のフォームからご入力ください。
公開研究会参加申し込みフォーム
複数人でご参加の場合は、下記の申込書をダウンロードし、PDFに直接入力してメール添付(こちらから)、または印刷してFAX(048-299-2815)で、事務局(農文協)までお送りいただくことも可能です(3名まで記載できます)。
第62回公開研究会申込書