JA農産物マーケティング力の向上および次代の営農経済事業を担う人材養成をめざす実践的セミナーです。主対象は、若手~中堅の営農経済担当者。営農指導・販売・購買・利用・加工・直販の6事業にわたる日々の悩みや課題を共有のうえ、具体的な解決策や実践手法を学べます。
 このセミナーは2009年の第1回以来、営農経済の現場で高い志をもって活躍するJA人材を数多く輩出してきました。この3年間はコロナ禍により中止や縮小開催を余儀なくされてきましたが、このたび満を持して完全なかたちで開催する運びとなりました。
 第一線の講師陣による体系的な講義に加え、充実した現地視察プログラムも計画しています。JA直販型マーケティングの先駆けであるJA甘楽富岡のインショップ集出荷場・パッケージセンターや、「みどりの食料システム戦略」の先端を走る開催地・甘楽町における有機農産物や地産地消の取り組みを実地で学ぶ予定です。年齢や性別にかかわらず、多様な担い手が活躍する地域農業の現場から、さまざまな示唆を得られることでしょう。
 多くの皆様のご参加を心よりお待ち申し上げております。

日 程  9月4日(月)13:00時開講 ~ 6日(水)12:00閉講 2泊3日

会 場  群馬県甘楽町 甘楽ふるさと館 (地図

セミナーハウスと宿泊施設が一体となっています。冷暖房完備、全室トイレ・テレビ付き、多機能トイレ有り、バリアフリー対応。性別・年齢等を問わず3日間快適にお過ごしいただけます。施設詳細・館内写真はこちら

〒370-2202 群馬県甘楽郡甘楽町大字小幡2014-1(宿泊も同じ)

最寄駅:上信電鉄上州福島駅(JR高崎駅にて下車し、上信電鉄に乗り換え約35分)
電車をご利用の方には、上州福島駅から会場まで送迎バスをご用意いたします
閉講後も、上州福島駅に向けて送迎バスを運行します

対面のみ。オンライン併催はありません。

■プログラム(仮) *タイトル・内容とも仮です。大幅に変更する可能性もあります。

2023.8.25 都合により第3講(1日目)と第4講(2日目)を入れ替えました。

1日目 9月4日(月) 農産物マーケティングの核心
12:00受付
13:00開会挨拶
〈第1講〉JA甘楽富岡の営農システム
講師:黒澤 賢治(JA総合営農研究会 代表委員)

中山間地帯の基幹作目(養蚕、コンニャク)の相次ぐ崩壊を経験し、地域営農システムの再構築に奔走。多様な人材・地域資源を利活用した少量多品目生産の周年型産地、365日型インショップのマーケティングシステムなどを実践してきた。そんな悪戦苦闘の営農現場を紹介する。
14:30〈第2講〉米流通・消費の変化と産地戦略
講師:吉田 俊幸(JA総合営農研究会 副代表委員)

人口減、高齢化の進展のもとで、主食用米は600万t時代を迎えた。消費・流通等をはじめ米をめぐる諸環境の変化を認識し、適確に対応することが求められている。新時代の米産業及び産地戦略と新たな動きを紹介する。
16:00〈第3講〉地域資源を活かした商品開発とマーケティング戦略
講師:塚田佳満(㈱DMGフォース代表取締役)

全国各地の団体・企業に赴き産直・取り寄せ・特産品の商品開発を支援。地域進行に有効なマーケティング手法や魅力的な地域ビジネスの創造について、豊富な事例をもとにノウハウを提供する。

18:00夕食・情報交換会
2日目 9月5日(火)  現場で学ぶ、実需に学ぶ 

現地視察先や時間割は仮(調整中)です。

6:30〈現地視察1〉JA甘楽富岡インショップ出荷の実際
首都圏の量販店・生協のインショップ五十数店舗を展開。早朝の集出荷場前には、高齢者や女性を含む農家の軽トラックがずらっと並び、7 時の集荷開始を待ちかまえる。JA職員のオペレーションにも要注目。
8:00朝食
9:00〈現地視察2〉JA甘楽富岡パッケージセンター(キノコ、野菜)
JA甘楽富岡の直販型販売を支える場。需要に応じた多様なパッケージでオリジナルブランドを展開。農家は選別・箱詰め作業から解放され、力を生産拡大・技術向上に向けられる。障害者も多く活躍する農福連携の拠点にもなっている。
10:30〈現地視察3〉「有機の町」甘楽町の取り組み
環境保全型農業の先駆的な実践で知られる開催地の甘楽町は、有機農業に取り組む市町村を国が支援する「オーガニックビレッジ宣言」で群馬県内第1号のモデル地区認定を受けた。同町の有機農業研究会は1986年設立、82の生産者が有機農産物を生産し、学校給食に供給している。(雨天時は座学を予定)
12:00昼食
13:00〈第4講〉カット・加工野菜の需要・消費と産地の動き
講師:仲野 隆三(JA総合営農研究会 副代表委員)

野菜の需要やカット・加工、6次化ビジネスはどう変わってきているか。それにどう対応するか。事例に学び生産現場に生かしたい。
14:30〈第5講〉産直の現場から ~消費の変化と産地への提案
講師:工藤友明(パルシステム生活協同組合連合会 産直事業本部副本部長)

加工・業務用野菜の生産と取引拡大、生産者の組織化を牽引した。中食市場の拡大など近年の需要の変化を踏まえ、加工・業務用野菜の契約取引などの実用知識を紹介。
16:00〈第6講〉人材養成セミナー卒業生の実践

◆岩崎健二(JAえちご上越常務理事)第1回(2009年)修了
直売所による園芸振興、六次産業化、支店ごとの営農振興ビジョン策定など、米単作地帯だった上越の水田農業の変革に挑み続ける。
◆柳沼陽介(山から(株)代表取締役)第11回(2019年)修了
果実専門店バイヤーから地域おこし協力隊を経てパンとおやつづくりへ。「おにぐるみ」など地域素材の魅力を生かし、中山間地の活性化に挑む。全国初の生協が出店する道の駅の運営にも携わる。
18:00夕食
3日目 9月6日(水)  いざ実戦へ 
7:30朝食
9:00模擬プレゼンテーションと指導
事前課題として、実需者との商談を想定してJAの農畜産物(米穀・青果など)を紹介する「商品台帳」を作成・提出。それをもとに模擬商品プレゼンテーション発表を行ないます。講師陣から実践的な講評やアドバイスがあります。

評価と総括コメント
修了証書授与
12:00閉講・解散

総合司会:吉田俊幸(JA総合営農研究会 副代表委員)


■定員 上限30 名(講師・事務局を除く)

■ 参加費(事前振込み。お振込先・方法等は別途お知らせします)

会 員:35,000円(2人目以降は25,000円)
非会員:40,000円(2人目以降は30,000円) ※宿泊費・食事代込、交通費別途

■事前課題について
 受講される皆様には、事前課題として「商品プレゼンシート」の記入をお願いいたします。お申し込み受領後、記入様式を事務局よりお送りします。
 記入したシートにもとづいて、3日目に模擬プレゼンを行なっていただきます。講師陣より講評やアドバイスがあります。

■ お申込み方法

下記のフォームにご入力いただき、送信してください。
 人材養成セミナー参加申し込みフォーム

複数名でご参加いただく場合は、参加申込書(6名まで記入可)を下記よりダウンロードのうえ、FAX(048-299-2815)またはメール添付で、事務局(農文協)までお送りください。 メールはこちら
申込書(PDF)に直接入力することもできます。
 参加申込書

■ 参加申込み締切  2023年8月23日(水) (期日を過ぎた場合はご相談ください)

■ お問い合わせ先:JA総合営農研究会事務局
  一般社団法人 農山漁村文化協会 経営局内 Tel. 048-233-9336

※セミナーに関する事務的なお問い合わせは、お問い合わせフォームからお願いします。

★下記より詳細案内(チラシ)をダウンロードできます。
 2023年人材養成セミナー案内